GPT-6 Solを業務の主力にしてよいのか――ChatGPT Businessで5.6 Solと比べて考えた
GPT-6 Solの登場後、ChatGPT Businessの利用枠を5.6 Solと比べました。公式のメッセージ目安と、当社のStandard・Premium席での使い方を分けて確認し、まず標準候補として試す判断を記録します。
2026年9月22日、OpenAIはGPT-6 SolとGPT-6 LunaをChatGPT WorkとCodexへ展開すると発表しました。通常のChatではなく、WorkとCodexで選ぶモデルです。OpenAIの更新情報では、複雑なコーディングや複数の工程を進める仕事にはSol、範囲を絞った処理を大量に行う仕事にはLuna、という位置付けが示されています。
新しいモデルが出ると、まず性能が気になります。ただ、会社で複数人が毎日使うとなると、それだけで主力を切り替えることはできません。
私が先に知りたかったのは、GPT-6 Solを選ぶと、ChatGPT Businessに含まれる利用枠をどれくらい使えるのかということでした。
社員が使う席でも無理なく使えるなら、6 Solを普段の第一選択にできるかもしれません。一方、利用枠の減り方が早いなら、5.6 Solを残す必要があります。
当社の5席では、私だけの使い勝手で決められない
当社ではChatGPT Businessを5席使っています。社員が使うStandard席が4席、私が使うPremium席が1席です。
社員は日常の調査や資料作成、文章整理、ファイルを使った作業などに利用しています。私は、それに加えて長時間のWork、複数ファイルの処理、業務改善の試行などにも使います。同じモデルを選んでも、席ごとの利用量と仕事の重さは違います。
以前、Astraを使い始めた際には、モデルの能力だけでなく、追加クレジットや社員の利用権限、契約する席の違いまで考えることになりました。その経緯はChatGPT BusinessとAstraの運用を考えた記事に書いています。
今回の6 Solでも、私が使いやすいと感じるだけでは、社員の標準モデルにしてよいとは言えません。特にStandard席では、5時間ごとの利用枠をどう使うかが日常の仕事に関わります。
公式の目安は、6 Solが15~150件、5.6 Solが10~100件
2026年9月26日にOpenAIの料金・利用枠の案内を確認すると、Business Standard席でのローカルメッセージ数について、5時間あたり次の目安が掲載されていました。
| モデル | Business Standard席の目安 |
|---|---|
| GPT-6 Sol | 15~150件/5時間 |
| GPT-5.6 Sol | 10~100件/5時間 |
表の数字だけを見ると、6 Solの方が多く使える目安になっています。OpenAIは、GPT-6 Solを5.6世代より低いトークン価格で提供すると発表しています。ただ、価格や表の比率を、そのまま「当社の仕事を1.5倍こなせる」という意味にはできません。
この表は、決まった回数を保証するものではなく、ローカルでやり取りした場合の概算です。長い資料を読み込む仕事、推論を深く使う仕事、ツールを何度も使う仕事では、同じ1メッセージでも消費量が変わります。クラウド側で動くWorkは、ローカルのメッセージ目安より多く利用枠を使う場合もあります。
APIの料金や、追加購入するクレジットの単価と、Business契約に含まれる利用量も同じ数字として扱わないようにしたいところです。
数字が出ても、社員の使い方まではまだ分からない
公式の目安を確認できたことで、「新モデルだからStandard席ではすぐに使えなくなるのでは」という心配は、少なくとも表の上では強まりませんでした。むしろ、6 Solを試す理由はあります。
ただ、当社の社員が普段頼む仕事で、実際に利用枠がどれくらい減るかは別の話です。短い文章の整理と、複数の資料を扱うWorkを同じ回数として比べることはできません。5.6 Solと6 Solで同じ仕事をしたときの成果や安定性も、まだ十分には比べていません。
そのため、この時点で「6 Solの方が費用対効果が高いと確認できた」とは書けません。分かったのは、OpenAIが公表した目安と、当社でこれから確かめるべきことです。
まず6 Solを標準候補にし、5.6 Solを残す
現時点では、社員のStandard席でも、私のPremium席でも、GPT-6 Solをまず選んで使ってみるのがよいと考えています。複雑な仕事での使い方に加え、日常の資料作成や調査でも、6 Solで困る場面があるかを見ます。
一方、5.6 Solはすぐに外しません。6 Solで利用枠の減り方が早い仕事、期待した結果が出ない仕事、5.6 Solの方が安定する仕事があれば、戻して比べられるようにしておきます。
社員のStandard席では、5時間枠の残りを気にせず普段の仕事を続けられるかが重要です。私のPremium席では、長いWorkやコーディングを進めたときの使い勝手と、週を通した利用量を見ます。席の条件が違うため、私一人の結果を社員全員へ当てはめることはしません。
これは、6 Solへの全面移行を決めたというより、会社の標準候補として実務で試し始める判断です。
実際の利用量と仕事の結果で、主力にするか決める
これから数週間、同じ種類の仕事を6 Solと5.6 Solで行い、結果と利用枠の減り方を見たいと思います。
- 社員のStandard席で、5時間枠が日常業務の妨げにならないか
- 私のPremium席で、長いWorkを続けたときにどう変わるか
- 同じ資料や指示を扱ったとき、出力の質と確認の手間がどう違うか
- 6 Solでは進めにくく、5.6 Solへ戻した方がよい仕事があるか
2026年9月26日時点で、これらを社内で測り終えたわけではありません。公開からまだ4日です。今の結論は、公式の目安を踏まえて6 Solを第一候補として試し、5.6 Solを比較と退避のために残す、というところまでです。
新しいモデルが出るたびに、最も高性能なものへ一斉に切り替えればよいわけではありません。土木設計でも一つの性能だけでなく、いくつもの条件を見て構成を選びます。AIも会社の道具として使うなら、仕事の結果と、社員が継続して使える利用量の両方を見て決めたいと思います。